インナーが写ってしまったからボカシを入れましたが、こちらは、準備中に試しに撮影したものです。カメラは、NikonZ6Ⅱ。オフショット的に、良い写真を撮ろうとしたけど、すごい逆光だったので、「どれくらい露出補正しようか」と一枚撮影。モデルさんの準備がすぐに終わったから、この一枚しかない失敗作です。+補正は0.7。
すぐにモニターでチェックできるから、本番。
彼女の背後にある木と電柱みたいな棒が邪魔なわけです。けれど、この場所で、ローアングル、汚い地下道の壁をシュールに撮りたかった。
本番の一枚目。もう完璧です。Z6の瞳AFが逆光で迷走したけど、この後はスムーズにいろんなポーズをしてもらいました。
後ろの木も電柱も消えていています。もちろん、逆光を利用したからで、どんな条件下でも背景の邪魔なものを現場の露出補正で消せるわけではありません。
それにしても綺麗です。本当は外は雨なのに、まるで光り輝く未来への入口に向かう扉のよう。こんな写真で、手前からレフをあてれば最高なんですが、友達との撮影にレフ版を用意できるのはスタジオ内くらいです。データは、f2.2 1/40秒 +2.3補正 IS0-1000
通常のポートレートで、補正が、プライマイナス1を超えることは滅多にありません。これは特殊な写真です。全体的に黄色くなっているのは午後なのと蛍光灯の光でしょう。この色が良かったから、色温度はあまりいじらなかった。
露出の基本は常に『逆』。初心者はそれをよく間違える。明るすぎると暗く補正しようとするけど、眩しい時は+補正です。ネイチャーフォトの深緑の清流なども、暗く見えるから明るく撮ろうとするけど、基本的にはマイナス補正で、より深みを出します。つい最近、下呂温泉で、写真好きのモデルさんに教えました。だから、ネイチャーフォトには三脚が必要なんです。感度は低くしたいし、藍色の川のその藍色に深みを出すために、マイナス側に補正する。そのため、シャッタースピードが犠牲になる。手振れ防止のカメラでも不安ですよね。
この写真の他のポーズはこちらにあります。この浴衣の撮影も雨天だったな 笑
山宮健は私が小説を書く時のペンネームです。写真も再開してからは、山宮健でやっています。里中李生は小説以外の文章で引き続き使っています。